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言語によって脳の違う場所を使う

ヨーロッパには数カ国語を自在に話す人(multi-linguist)が大勢います。

ヨーロッパ言語には、親戚同士の言語が多いという事情があるにせよ、ひとつの語学(たいてい英語)の習得で悩んでいる私たちには、まったくうらやましい話です。そういう多言語使用者は・・・

そういう多言語使用者は、

言語によって脳の違う場所を使うということですが、それを示すエピソードです。

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40歳くらいのアメリカ人将校がベトナム戦争で左脳を損傷しました。その結果、彼は英語を
まったく話せなくなり、周囲の人には分からない言葉ばかりをしゃべるようになりました。

ある時、それを聞いた人が「あれは中国語ではないか」と気づきました。

さっそく確認したところ、はたしてその通りでした。

彼は生粋のアメリカ人で、もともと英語しか話せなかったのですが、ベトナムへ行く前に台湾
に駐留したことがありました。その時に台湾女性と恋愛し、その女性から赤ん坊が母親から
言葉を覚えるように中国語を学んだそうです。

彼は、今度は中国語を通して母国語である英語を学び直しました。

ベトナムで砲弾のかけらが左側頭葉に当たった時、脳のウエルニッケ言語野のうち、英語を
覚えている部分を損傷したため英語が記憶から消えてしまったのです。

ウエルニッケ言語野とは、大脳皮質の即頭葉を中心として、そこから頭頂葉にかけての部分
をいいます。ウエルニッケというのは言語野を発見した研究者の名前です。

ワシントン大学脳神経外科のオジャマン教授によれば、多言語使用者のウエルニッケ言語野
では、各言語がそれぞれ異なった場所に独立に登録されているので、混乱無く多言語を使い
分けられるのだそうです。

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この情報は、「加速ネット」さんから提供いただきました。

語学学習のヒントがたくさんつまっているエピソードです。